いたぷらコンポスト2023#6コミュニティコンポスト第三期「コンポスト堆肥の熟成作業」

    1月27日
    前回から約三か月ぶりの活動です。
    晴天ですが、吹く風は強く冷たい中の開催となりました。
    今回は、生ごみを投入したコンポストを肥料として使いたい場合必要な「熟成作業」を体験します。

    リサイクルプラザのコンポストは、
    庫内の土を50~60%の水分量になるよう調節しながら生ごみを投入してよく撹拌することで、
    地中の微生物が元気に働く環境をつくり、生ごみを分解しています。

    生ごみを入れるときに、
    「何を入れたのか」「何グラム入れたのか」「入れた時の温度」や気になる事があれば記録ノートにメモしていて
    今回、およそ一年でどのくらい生ごみを入れたのか計算したら・・・

    約198キロ!!

    燃やすごみとして出すときと同様の「ぎゅぎゅっと水を絞った状態」で入れることがほとんどなので
    水分が60~70%くらいかと思いますが、かなりの生ごみを燃やさないで済みました。
    (カラカラになるまで乾燥させて入れてくれるスタッフもいます!)

    まずは、コンポスターを外します。

    リサイクルプラザのコンポスターは、設置型なので
    底はなく、地中に20㎝ほど埋めています。
    スコップで土を半分ほど掘り出してから、外します。

    コンポスト内の土5:腐葉土3:米ぬか2
    の割合で合わせ、空気を行き渡らせるためによく撹拌して50~60%の水分量にし、
    新聞紙で覆った衣装ケースに入れて3か月ほど保管します。
    2週間に1度のペースでまた撹拌し、水分が足りなければ足して分解を促します。

    撹拌するとき、この回転式コンポストが大活躍!

    「熟成」とは
    地中に残った分生ごみを、微生物にすべて分解しつくしてもらって
    分解するパワーを落ち着かせるための時間のことです。
    分解するパワーを落ち着かせないうちに、種や球根・苗を植えたら
    生ごみと同様に分解されてしまうことがあります。

    冬場は気温が低く分解がゆっくりなので、庫内の温度が上がりにくくなります。
    未分解のものが地中に残りやすく、2割くらいカサが増したように見えますが、
    ずーっと生ごみを入れ続けても、分解が進めばあふれることはありません。
    ほとんど土の量は増えないので、たい肥にする必要がなければ熟成作業は必要ありません。
    そのまま、生ごみを投入し続けても大丈夫。

    植物を育てる予定がないのでコンポストはできない、なんてことはありません。
    コンポストで生ごみは減らせるけど、こんどは土を捨てないといけない、なんてこともありません。

    リサイクルプラザでは、「資源循環」の観点から
    生ごみをコンポスト化し、熟成作業を経てたい肥にし、植物の栄養として利用して、収穫を楽しんでいます。

    講師の生ごみリサイクルネットワーク・板橋代表 蓮沼浩子氏がおすすめしている
    植木鉢コンポストだと、
    地中に埋められないベランダで使いやすく、熟成作業も手軽です。
    ライフスタイルに合わせたコンポスト選びがたいせつです。

    今回は、衣装ケース×5個分できました。
    明日から明後日には、一気に分解が進み50度前後までアツアツになります!
    約3か月後に熟成がすむころには、地中の生ごみはすっかり分解されています。

    グリーンカーテンの苗を植える5月には熟成完了。
    今回メンバーと仕込んだ栄養たっぷりのたい肥を使って、ゴーヤやへちまを育てます!

    4月の初回講座を受講されたメンバー限定で、一年を通してリサイクルプラザのコンポストを一緒に使い、
    たい肥にまつわる様々な活動を体験していただく企画です。
    活動は年5~6回を予定していて(グリーンカーテンの植付~収穫、自家製腐葉土づくりや交流会)にはメンバーのご家族も一緒に参加できます。
    みんなで楽しく、身近な資源循環を体験していきます。
    2023年4月23日「コミュニティコンポストで生ごみ堆肥をつくろう」について